地デジの安定受信にほぼ成功～最後の要がフェライトコアでした

本来は室内またはベランダに設置する小型アンテナ DUA-400 を

屋根の上の30年以上昔のアンテナ下にそのまま設置。

従来通りの水平偏波を拾ってみたところ

･･･ドロップ発生 orz

DUA-400---フィルタ---室内ブースター---4分岐でPT1／PT2 という環境

(1)UHF下限のch

13ch：NHK教育・14ch：よみうりテレビあたりは不定期ながら同時にドロップ

これはもうタクシー無線ですよ。

468MHzに-25dbほど減衰してるはずのフィルターを導入したのに。

(2)絶好調のch

15ch：朝日放送・16ch：毎日放送・17ch：関西テレビの3つは30db貼り付き。

でも不定期にドロップ。

(3)微妙な具合のch

24ch：NHK総合・26ch：サンテレビは25～26db程度ながら不定期にドロップ。

ちょっと絶望しそうになりましたが、

各チャンネルでドロップしている状況を上のように3つに分類して考えてみた結果、

(1)と(2)は従来からの考え方であっさり解決しました。

ブースターの出力を弱めることです。

(1)はタクシー無線の悪影響。

ノイズがブースターで増幅されて隣接チャンネルの邪魔をするそうです。

ブースターなしではそもそも映像が映らないので、

とりあえずブースターでの利得を最小限に抑えてみた結果、

14chでは24時間EDCBを立ち上げっぱなしでドロップなし。

(2)はどう見ても過入力。

これもブースターを抑えて、(1)の処置で最大27db程度になったところ

24時間EDCBを立ち上げっぱなしでドロップゼロ。

(3)この2局が難しい。

ブースター出力が弱まった結果、NHK総合もサンテレビもEDCBのSignal値が減少しましたが、

相変わらず不定期にドロップ。

よく見ているとサンテレビは24～19dbとSignal値の変動が大きすぎます。

ここまでの状況で色々録画してみたのがコチラ。

旧アンテナ下では全チャンネルで満遍なくドロップが発生していましたが、

この段階でほぼ無くなりました。

後はサンテレビとNHK総合の不定期ドロップをどうするか。

そこでやけになって、アンテナから伸びてきたケーブルにフェライトコアを付けてみたところ

まさか本当にドロップが無くなるとは予想もしていませんでした。

もう笑っちゃうくらいに安定。

自分で取り付けるフェライトコアって、付けたところで効果を実感できた事が一度もない

タダのおまじない商品だとみなしていたのですが、大間違いでした。

でも、アンテナから伸ばしてきたケーブルは一般的な5CFBでノイズ対策もバッチリなハズなのに？

と疑問が湧いてきたので予備のケーブルを使って実験。

アンテナ延長コネクタを使って+5mケーブルを伸ばして、

PCケースの周りをぐるっと1周半回してからブースターに入力してみました。

そんな状況でEDCBを地上波4つ立ち上げFPSで遊んでみると

･･･気づいたときには4つとも1000ほどドロップしていました。

タクシー無線に弱い14chだけならともかく、良好な受信状況の17chでもほぼ同数のドロップです。

これはPCからのノイズがアンテナ線に影響を与えた、と考えていいのでしょうか？

なら、フェライトコアを大量投入してやればもっと面白いことになるのでは。

いくらでもあると思ったフェライトコアが手元には1個しかなかったため、

急遽100円SHOPダイソーでこんな物を購入。

マグネットバンド。

要はケーブルを磁石で巻けばいいんだろうと。

短く切断して、屋外のアンテナケーブルや屋内への引き込み口、

ブースターの電源ケーブルなんかにも巻いてみたところ、

EDCBでのSignal値が全局1.0～1.5dbほど上昇しました。

しかもブレ幅が小さくなって安定しています。

何だこの高性能アイテム。

旧アンテナからのケーブルにフェライトコアを付けても効果がなかったのは、

既にアンテナ直下のブースターで増幅された後だったからなんでしょうね。

今回はブースターに入る前の素の状態だったから

フェライトコアでノイズ低減できた、ということなんでしょうか。

さっぱり理屈が分からんながらも、

初めてフェライトコアが働いているのを観察できてビックリしています。